Author Archives: A.SITE inc.

こけらおとし

お正月明けは、
滋賀県の湖北にできた
木工アトリエ+キッチンスタジオ+スカイデッキ(風見湖匚/かざみこばこ)の
こけらおとしのパーティにおよばれしてきました。

オンラインでのコミュニケーションで繋がっておられる皆さんや、
地元の湖北地域で活躍されている皆さん、
その他、オーナーの蓮溪さんを取り巻く仲間の方々がお見えでした。

地元の野菜をシンプルに調理した美味しい料理と
美味しいお話、
そして楽しい出会いの時間でした。

帰る頃には雪もちらつき、
明日は一面が雪でおおわれた景色になるんだろうな、と。

この先、
ここで紡がれていく未来がとても楽しみな夜でした。

滋賀県多賀町に住みませんか

わかりやすいタイトルでの投稿です。
エーサイトは、建築の設計監理の仕事を進める中で、まちづくりや地域の再生に関わることがあります。私たちも拠点としている滋賀県多賀町で20年にわたり、地域にも関わらせていただく機会を持ってきました。

人口の減少、空き家空き地の増加、地域内でのコミュニケーション不足などの課題に未来に向けてどう取り組んでいくのか、地域の魅力をどのように高めていくのか、地域の幸福度をどのように上げていけるのか、避けて通れない時代を迎えていると感じています。

空き家空き地を抱えるご家族からのご相談も受けることがあります。
そのような時に、エーサイトでは、地域の仲間と組織する「一般社団法人 杜ノ実」というまちづくり会社で取り組むこととしています。そして、このまちづくり会社をハブとして、地域の行政や民間の力とつながることで、一つの企業では持てないコミュニケーションに助けていただき、情報を得たり解決策を探ることもできます。

具体的には、空き家空き地の維持ができない手放したいという方々・なんとか維持したいという方々からのご依頼もあります。そのような時に、司法書士や不動産を扱える協力企業とも連携したり、サブリースの手法で家賃を得る方法を考えたり、空き家空き地の可能性と魅力を生み出し、買い手や借り手にたどり着くまでをご一緒することにも取り組んでいます。

滋賀県多賀町という小さいながらも個性が溢れるまちでの暮らしや滞在にご興味をお持ちの方、そして、お持ちの土地や建物を活かしていきたいとお考えの方、まずはぜひとも私たちにコンタクトしてください!
【TEL.0749-48-2415/エーサイト】

多賀町南後谷

私たちの事務所がある滋賀県多賀町は、多賀大社周辺の地域を囲んで琵琶湖に注ぐ2本の大きな一級河川があり、山間部にあるその源流域は3つの大きな谷を構成しています。霊仙のふもとの芹谷地区、伊勢に向かう江勢街道増沿いの大佐谷地区、山間から東近江とつながる大滝地区です。

ちょっと仕事のキリがついた土曜日の夕方、初夏の風に吹かれながら久しぶりにぐるっとバイクで走ってきました。

今回は、大佐谷地区から山間に入る南後谷へ。
ここは、アトリエシンという個人事務所だった時代に住宅改修の現場に通った場所です。
お花の先生をされているお施主さまには会えませんでしたが、ご自宅の片隅に鮮やかで美しい笹の鉢植えが置かれていました。七夕前のこの時期ならではの爽やかな色合いです。

そして一番奥の村の広場には、これもお手伝いさせていただいたあずまやが新緑の中に佇んでいました。朽ちることもなく、しっかりと建っておりました。
何年ぶりかで訪れましたが、やっぱりとても美しい風景です。

お気に入りの場所と風景、愛車と一緒にまた少しづつご紹介していきますね。

 

くにうみ醸造所、美味しいクラフトビールを多賀で

多賀の景色が、また新しくなります。
近江鉄道「多賀大社前駅」から大鳥居をくぐって左手に
「くにうみ醸造所 KUNIUMI BREWING+BREW PUB Thistle」ができあがってきました。
長らくシャッターが閉まっていた老舗のお菓子屋さんを改修させていただきました。

ここで醸造されたおいしいクラフトビールを楽める日ももうすぐです。
BREW PUBの客席エリアと厨房はスタンバイできました。

現在は醸造部門の調整をしながら、施設のオープンの準備を進めています。

少しづつ仕上がっていく「くにうみ醸造所」にワクワク!

多賀大社お田植祭てぬぐい図案を奉納しました

6月の第1日曜日は多賀大社の御神田でお田植祭が執り行われます。そして、そのお祭りの記念品としての「てぬぐい」があります。

多賀大社参集殿ホールの「御神木図」、多賀講レセプション室(A.SITE設計)の「飯盛木之図」を制作奉納された水墨画家 濱中応彦がこのてぬぐいの新たな図案を手がけることとなり、本日ご一緒して、新しい図案を奉納しました。

図案をお渡しするだけのつもりでしたので、ふたりとも私服で伺ったのですが、奉納帳に記名の後、本殿でのご祈祷をしていただけることに。

 

お田植祭という文化とともに、濱中先生の仕事が後世に引き継がれていくお手伝いをさせていただけたことは、大変嬉しい体験となりました。

新しいお田植祭のてぬぐいが楽しみです。

伊吹山の麓で

伊吹山が大きく見える麓のまちで、ひとつの改修工事が始まりました。

生まれ育った実家で、新しい住まいとお菓子工房を営まれる若いご夫婦のお手伝いです。
設計も決まり、契約も終わり、無事解体工事が始まりました。

昔ながらの建前で床下は土のままでしたので、転圧後、防湿のためのコンクリートを打設します。
また、これから先、安心して建物を使っっていただくためにしっかりと防蟻処理も行いました。

見慣れた在所の景色が、少し新しい営みが加わることで素敵に更新されていく、
そんな経験を積み重ねながらまちは未来へつながっていくのですね。

紅葉の頃、オープン予定です。

お楽しみに!

仕事始め

琵琶湖畔のマンション最上階の一室を改修している現場確認のため、
高速道路が混みそうなタイミングをはずして移動です。
一般的にはお正月休みからの連休!ですが、
こんな時こそじっくり現場と向き合う時間をいただいています。


解体しないとわからない納まりもあったりで、
現場の皆さんにもお手間を取らせたりしましたが、
ようやくフォルムができ上がってきました。
現場に行くたびに楽しみな琵琶湖の景色も、
仕上がった室内にどのように映えてくるのでしょうか。


ともすれば画一的なマンションの一室ですが、
工夫をすればとても豊かな空間に生まれ変わります。
完成が、とても楽しみです!

あけましておめでとうございます!

昨年の大雪とは打って変わって、比較的穏やかな新年となりました。

2023年の仕事始めは、ゲストの方々と共に毎年恒例の多賀大社本殿でのご祈祷からスタートです。
今年はいつもより少しだけ早めの日程としたためか、仕事始めのご祈祷を受ける方が大変多く1時間半ほど待つことになりましたが、かえってゆっくりとお参りをすることができました。

 

昨年は、しっかりと時間をいただき、じっくりと取り組ませていただける仕事に恵まれました。
ありがとうございました。

今年も、早々に進行中のプロジェクトについて濃いミーティングをさせていただくことができました。ゴールにたどり着くまで、一生懸命取り組みます。

他にも住宅、店舗併用住宅、低層の集合住宅、店舗+スケートパーク、デイサービス+グループホーム、お茶室の設えなどの建築案件(そしてプロポーザルにも取り組みたい!)、建築のお手伝いをした事業所の販売促進物デザインや名刹のWEB制作などのメディア案件、びわ湖材でデザインしたロッドスタンドの発売が決定したり、まちづくりへの取り組みのお手伝いなど、スタッフ総力をあげてお手伝いさせていただく機会をいただいています。

「どうつくるか」そして「Life is Narrative…」を胸に、進化していけるように今年も頑張っていきたいと思います。
本年もよろしくお願いします!

エーサイト一同

本を買う

久しぶり、何年ぶりでしょうか、

先日、リートフェルトの本を購入させていただいたご縁から、洋書屋さんに事務所まで来ていただきました。

手に取ると欲しくなりますし、特に写真がいっぱい入った建築の本はちょっとお値打ちなんですが、、何冊もゆっくりと見せていただき、建築の本2冊と、ブランディングの本を2冊購入しました。

最近は、インターネットでなんでも閲覧したり、情報を仕入れることができるのですが、書籍の持つ、ページに誘い込まれる感じや手許に情報をとどめている安心感には特別なものがあります。

あとは、お勧めいただく本も洋書屋さん次第で、どんな本をご紹介いただけるかなあ、というのも楽しみの一つです。

たまには来ていただいて、本の話を皆でワイワイできると良いなーと思いました。

 

伝えること

実務の一方で、伝えるために手を動かす、描いてみる、という授業を週に一度受け持っています。
コミュニケーションをとるためには、何らかの方法で思いや考えを相手に伝えるのですが、具体的に理解してもらうためには、言葉をつくし、それとはっきりわかるように伝える効果的な手段が必要です。

私たちのまわりには、とてもたくさんの方法やツールがあり、使いこなしさえすれば本当に便利。しかし、伝えたいことには優先順位があるはずで、その要点の伝え方にも個人差があります。自分なりの伝え方を持つことが大切で、その選択肢を試したり、トレーニングしてみたりする機会があると良いですね。

誰でも取り組める「絵を描く」というひとつの方法。少しでも的確に伝えるヒントがあれば、自分の良さを生かしてそのスキルを使うことができますよね。

そんな思いで、「建築スケッチ」という授業を受け持って3年目になりました。視点や消失点、パースペクティヴのポイントや着彩を少しだけ伝えています。「あ、そうそう、そうでしたねー」ということも、学生たちに教えながら思い出すこともあります。3時間を超える長丁場の授業なのですが、最後のチャイムがなるまで取り組んでる学生もいるくらいです。鉛筆をナイフで削り、直線と正方形・立方体を描くことから始まる毎回の授業は、課題を使ったコミュニケーションのトレーニングなのかな、と思っています。

そしてたまには、外に出て村野藤吾の遺作をスケッチしたり。

半年経つと上手に描けるようにもなってくるし、モチベーションも上がるみたいです。単位もちゃんともらえるし、コミュニケーションに大事なこともなんとなくわかってくるし、、、こんなことも建築の入り口になったら良いなあ、と学生と一緒に育つつもりでやっています。(H)